14歳から考えたい 人権  これから出る本

14歳から考えたい 人権
著者 アンドリュー・クラパム
栗林寛幸
ジャンル 人文 > 教養
出版年月日 2026年04月15日刊
ISBN 9784799113608
判型・ページ数 4-6・296ページ
定価 2,640円(本体価格+税)

目次

日本語版の発行によせて/はじめに/謝辞
第1章 権利に注目する
第2章 歴史の流れと現代の関心
第3章 人権外交と国連の役割
第4章 拷問
第5章 生命と自由の剥奪
第6章 権利のバランス――言論の自由とプライバシー
第7章 食料、教育、健康、住居、仕事
第8章 差別と平等
第9章 死刑
おわりに/著者と訳者による解説/付録「世界人権宣言」/参考文献/さらに読みたい読者に/索引

内容

オックスフォード大学出版“Very Short Introductions”シリーズは1995年に刊行が始まり、現在も続々と新たなトピックを世に送り出している知的教養シリーズ。そのなかでも近年とくに注目されているホットイシューや近現代史のトピックを取り上げます。①「レイシズム」 ②「優生学」 ③「貧困」 ④「アメリカの奴隷制度」 ⑤「セクシュアリティ」 ⑥「ナチ・ドイツ」 ⑦「暴力」につづく第8弾。本書の、同シリーズ既刊とはちがう大きな特徴は、個別具体的な事例をとりあげるコラムが豊富に(計40本)本文に差し挟まれていることで、原著者の意気込みが感じられる二訂版を底本にしています。

人権の思想的発展の歩みと、その現状について深く理解することは、さまざまな分断を乗り越え、連帯の輪を拡げるきっかけになります。
だれもがみな傷つけられない権利をもっている——このごく当たり前の認識が深く広く共有される社会への「小さな一歩」となる一冊。

人権の保護は、多数決に反するように見えることがあるかもしれません。民主的に選ばれた代表者が特定の道をすでに選んでいるときに、なぜ裁判官や国際機関が、社会にとってなにが最善かを決める必要があるのでしょうか? しかし、重要なことは、人権が「多数派の専制」から人々を守る役割を果たす可能性がある、ということです。 (本書 第1章より)
人権の問題は、いじめ、ハラスメント、虐待から冤罪による死刑判決にいたるまで、あなたの身近で起こる可能性があります。いつあなたや身近な人に降りかかってもおかしくないのです。人権侵害は、特殊な状況や遠くの紛争地域だけで起こるものではありません。……人権概念の重要な特徴のひとつは、「身近な人々」や「あなたの状況」に限定されないことにあります。……人権の理念は、私たちが異なる他者にどう接するかを考え、だれもが尊厳を傷つけられない権利をもつことを認めるよう問いかけます。 (本書「著者と訳者による解説」より)