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WEB編集部 渡部
静かな夜に本を読むのが好きで、集中し過ぎて気づくと朝に……なんてことを幼いころから繰り返しています。静寂の中で本を読むのは、より想像力が豊かになっていいですよね。しかし、今のマンションの1階に飲み屋さんがオープンし、夜な夜なカラオケ教室が開かれるように……。最近はおじさま方の演歌を聴きながら本を読む毎日です。
突然ですが、「今、あなたの夢は何ですか?」と聞かれたらどう答えますか?
夢を聞かれて、すぐに答えられる人の方が少ないのではないでしょうか。
この『1歳から100歳の夢』は、将来が見えずに悩んでいた大学生のころ、誕生日に姉からプレゼントされた本です。当時の私は、将来の夢なんておぼろげにしか感じられず、迫りくる就職活動にただただ焦りを感じていました。そんなときに自分を再認識するきっかけをくれたのが本書です。
1歳の夢から始まって100歳の夢まで。写真と夢が書かれた見開きのページをめくるたびに、年齢を重ねる素晴らしさや人生の尊さがあふれんばかりに伝わってきます。
小さな子の夢にほほ笑み、中高生の夢に懐かしさを感じ、同世代の夢に勇気づけられ、親の世代にも夢があることに感動し、おじいさんやおばあさんの夢にまたほほ笑む。
折にふれて開くこの本ですが、まず開くのは自分と同じ年齢の方のページです。「同い年で、この人は夢を追いかけながら頑張っている。私も頑張らなきゃ!!」と、いつも背中を押してもらっています。大学生のころに感じた夢の原点に返りながらも、また将来に向けて歩むパワーをもらうのです。
ここで10歳の女の子の『誰かのために』という夢の一部を紹介したいと思います。
『今までは、ケーキ屋さんや眼医者さんになりたかったです。ケーキ屋さんならケーキを食べた人に。眼医者さんなら目が治って見えるようになった人に。今のイラストレーターは、イラストの商品を買ってくれた人に喜んでほしいなと思ってきました。今までの「夢」も今の「夢」もその人たちを喜ばせてあげたいと思ってわたしの「夢」になりました』
この文章を読むたびに、彼女からさまざまなことを学んでいます。
どの世代の方が読んでも、素直に感動できる本だと思いますので、機会があればぜひとも手に取っていただきたい一冊です。100人の夢を読みきるころには心が温かくなり、元気が出てきますよ。
2010年10月29日