経営者から担当者まで、あらゆるレイヤーの疑問に答える AIとDX戦略 (単行本)

経営者から担当者まで、あらゆるレイヤーの疑問に答える AIとDX戦略
著者 渡辺祐樹
ジャンル ビジネス > ビジネス一般
出版年月日 2022年09月28日刊
ISBN 9784799109939
判型・ページ数 228ページ
定価 1,650円(本体価格+税)
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フォーマット 価格
単行本 定価1,650円(本体価格+税)
電子書籍 定価1,650円(本体価格+税)

目次

プロローグ 
Chapter1 DX・AIを取り巻く期待と誤解  
Chapter2 「真のトランスフォーメーション」をどう実現するか 
Chapter3 小売はどう変革するか
Chapter4 DXフロントランナーたちの頭の中
Chapter5 未来を実現するために今日やるべきこと
エピローグ  

内容

近年は、DX(Digital Transformation)という言葉が流行し、さまざまな企業の経営者や担当者がDXを考えたり、悩んだりしていることでしょう。

本書では、その中でも特に相談されることの多い、次のような悩みを持たれている経営者や担当者の方に向け、これらを解決するためのヒントやガイドラインを示しています。

・DXやAIで自社のビジネスをどう変革できるのか
・DXを始めるにあたって、何から着手していけばよいか
・DXプロジェクトを成功させるために、何に気をつけるべきか

経営者は常々、売上高や原価、販管費などの財務的指標のどこに課題があり、どう解決していくべきかを考えています。
私たちがその解決策として提供しているのが「顧客理解」ですが、この背景には、「すべての財務的指標は、お客さまの行動によって成り立っている」という考え方が根底にあります。

経営課題と顧客の感性は、どのように紐付くのでしょうか。例えば、「売上を上げたい」という経営課題があったとして、この売上を要素分解していくと、

・売上=客数×客単価
・客数=初回購入客数×平均リピート率
・平均リピート率=品質満足度+価格満足度

というように、売上という財務的KPIが顧客の満足度という感情と紐付いていることがわかると思います。つまり、顧客の感情が顧客の行動を生み、その行動の積み重ねによって、財務的な数字ができあがっているはずです。

結局、「お客さまの気持ちを理解することがビジネスの根本である」というのが私たちのメッセージです。

「DX:デジタルトランスフォーメーション」とは、業務をデジタル化することによって物理的な制約から解放されて仕事を変革し、これまでになかった新しい生活の仕方や働き方が生まれることだと私は考えています。

ビジネスの変革につながるような真のDXを実現するためには、戦略的思考が不可欠です。具体的には、以下のステップでDX戦略を組み立て、施策に落とし込んでいくアプローチが求められます。

(1)数年後の自社を取り巻く外部環境はどのように変わっていくか
(2)その中で自社は顧客とどのような関係を築きたいのか
(3)現在のビジネスとあるべき姿のギャップは何か
(4)そのギャップを解消していくために、データやAIはどうあるべきか
(5)それをどのような体制やスケジュールで実現していくのか

このような思考ステップを経て、DX戦略を描いていくと、変革までの具体的な道筋が見えてくるはずです。(本文より)