ふたたびの理科【物理】編 (単行本)

身近な問いから深みにハマる! サイエンス再入門の旅

ふたたびの理科【物理】編
著者 永野裕之
ジャンル 科学
出版年月日 2022年09月17日刊
ISBN 9784799110676
判型・ページ数 A5・400ページ
定価 2,970円(本体価格+税)
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フォーマット 価格
単行本 定価2,970円(本体価格+税)
電子書籍 定価2,970円(本体価格+税)

目次

まえがきにかえて~物理への扉 ●なぜ空は青い?●すべてが統一される美しさ
第1章 音とはなにか ●ピタゴラスの散歩から始まった探求●音の三要素●ドップラー効果●雷の音 ほか
第2章 光とはなにか ●漢字の「光」も、英語の「light」も●光の最も基本的な性質●凸レンズ●雲が白い理由 ほか
第3章 電気とはなにか ●不織布マスクのひみつ●静電気●回路とオームの法則●直列つなぎ ・ 並列つなぎ ほか
第4章 磁石とはなにか ●磁石は「慈石」?●棒磁石の真ん中に鉄くぎがつかないわけ●地球は大きな一つの磁石 ほか
第5章 ばねとてこの原理 ●物理学における「力」〜その2つの意味●「百年の常識」に異を唱えたファラデー ほか
第6章 滑車と輪軸の物理学 ●昔から身近な“機械”●定滑車●動滑車●組み合わせ滑車●自転車のギアの物理学 ほか
第7章 密度・圧力・浮力の物理学 ●象の重さを量る、かしこい子供の話 ●氷山の一角は何%? ほか
第8章 物体の運動原理 ●振り子の周期はなにによって決まる?●運動とエネルギー●力学的エネルギー保存則 ほか
おわりに/参考文献/さくいん

内容

サイエンス――それは、この世の摂理と先人の英知に深くふれる旅。
たとえば不織布マスクから静電気について知ることができるように、
ものの「しくみ」や「はたらき」は身近ないろんなところから学べます。
理科がつまらない!なんて口が裂けても言えなくなる圧巻の400頁。

物理学というのは、自然現象について、できるだけ簡潔かつ普遍的な見方を見いだそう、という学問です。
たとえば、ニュートンが発見した万有引力を使えば、リンゴが木から落下する運動も、月が地球のまわりをまわる運動も、同じ数式で説明することができます。これこそが物理の醍醐味です。
空の青さも海の青さも、虹の七色も、光の持つ「波の性質」によって、いっぺんに理解することができます。
氷がとけて水になることも、熱を与えることによる固体から液体への状態変化の一例にすぎません。
私たちの目の前で起きる自然現象は、ときに個人的であり、ときに一生忘れることのない特別な瞬間を与えてくれます。
そのかけがえのなさを個人的な体験として、詩的に、ロマンチックに表現することは、とても素敵なことです。
一方で、森羅万象に通じる統一的な説明を知ることも、この世の美しさを知るもうひとつの大事な方法であると私は思います。
これからお話しする「物理編」を通して、自然界の美しさを感じていただけたら嬉しいです。 (本書「なぜ空は青い? ~物理への扉~まえがきにかえて」より)