私たちは同調する (単行本)

「自分らしさ」と集団は いかに影響し合うのか

私たちは同調する
著者 ジェイ・ヴァン・バヴェル
ドミニク・J・パッカー
渡邊真里
ジャンル 社会
出版年月日 2023年03月13日刊
ISBN 9784799111222
判型・ページ数 4-6・448ページ
定価 2,750円(本体価格+税)
カートに入れる
フォーマット 価格
単行本 定価2,750円(本体価格+税)
電子書籍 -

目次

はじめに
1章 「私たち」の力 (飛行機のなかの心理学/社会的真空状態/銀行員は不誠実か? ほか)
2章 アイデンティティというレンズ (友は近くに、敵はそれ以上に近くに見えるもの ほか)
3章 現実の共有 (マンハッタンの執着心/企業カルト/分断された世界での正確さ ほか)
4章 エコーチェンバーからの脱却 (党派心の高まり/政治脳/分裂の種をまく ほか)
5章 アイデンティティの価値 (他者の価値を尊重する/周囲に溶け込む/負け犬の魅力 ほか)
6章 バイアスに打ち勝つ (バイアスの根源/長い歴史/サッカーによる関係の修復 ほか)
7章 連帯のきっかけ (共感の輪を広げる/波長を合わせる/私たちは誰の味方か? ほか)
8章 異議を唱える (権利であり義務/人々は従順な羊か?/私たちが直面する選択 ほか)
9章 効果的に導く (リーダーシップとは何か?/言葉を行動に/リーダーシップの本質 ほか)
10章 アイデンティティの未来 (不平等への取り組み/私たちは何者になりたいか ほか)
日本語版あとがき/謝辞/原註/索引

内容

これまでに私が見たどの本よりも重要な本。
私たちの行動に対するトライバリズム(部族主義)の影響を評価し、私たちの力を「破壊的なもの」から「建設的なもの」に変える方法を特定している。
――ロバート・チャルディーニ(『影響力の武器』の著者)

啓示的で魅力的な研究に満ちている。
本書は、今日の混沌とした世界をさらに混乱させ失望させている多くのものに、新たな示唆に富む、かつ最終的には希望に満ちた光を当てている。
——エイミー・チュア(『富の独裁者』『タイガー・マザー』の著者)

本書は、社会的アイデンティティ研究だけでなく、社会心理学全体にまつわる神話の多くを説得力をもって暴いている。
これらのうち最も永続的な神話は、自己腐敗と理性喪失が避けられない場所として集団が描かれてしまうことだ。
本書の功績は、この枠組みが完全な誤りであるばかりか危険なほど誤解を招くものだということを示しつつ、機能的で回復力のある組織や制度や社会を築くために集合的な心の力を理解し、引き出す必要性を説いていることだ。
——『サイエンス』誌

私は誰? この質問を自問したことがない人はいないだろう。
ヴァン・バヴェルとパッカーは、この質問を自問自答しただけでなく、何年にもわたってアイデンティティの心理学を研究した。
そして、この分野のリーダーとして、非常にアクセスしやすく実用的で、純粋な喜びをもたらす権威あるガイドを作成した。
読んで!
――アンジェラ・リー・ダックワース(『やり抜く力 GRIT(グリット)』の著者)

アメリカの政治がイデオロギーや政策をめぐる争いから、より基本的なアイデンティティをめぐる争いへと移行している。
それにつれて何が起こっているのかを理解するために社会心理学者の助けがますます必要になっている。
本書は、この緊急の必要性を満たす優れたリソースだ。
——フランシス・フクヤマ『歴史の終わり』の著者)

本書は、アイデンティティの科学への魅力的な旅だ。
なぜ人がカルトに参加したり、無意識に同調したりするのか、その理由を理解したいなら、あるいは、より良い選択を導き、優れたチームを構築したいと思うなら、本書は必読だ。
実用的かつ面白い、そして何より人間の行動を知るガイドとしても重要な本。
――チャールズ・デュヒッグ(『習慣の力』の著者)